12日の相場概況
12日の東京市場は4日ぶりに反落、日経平均は72円安でした。前日まで3日続伸し年初来高値を更新していたことで、利益確定売りが出やすく、押し目買いにプラスで推移する場面もありましたが、FOMCやECB理事会などの重要スケジュールを控え、後場に入ると見送られ値を消しています。東証1部の売買代金は概算で2兆5106億円でした。
年末相場への期待をつなぐ
為替が113円半ばの円安水準で推移していることから全般は底堅い展開ですが、海外勢がクリスマス休暇に入ったことで出来高は細り気味で、いったん買いポジションを閉じる動きが優勢でした。中小型株のなかでも先駆した銘柄が利益確定売りに押されるケースが目立っています。それでも銀行株が堅調だったことからTOPIXがプラス、中小型の出遅れ株物色で東証2部、マザーズ、JASDAQもプラスで引けるなど、年末相場への期待をつなぎました。
SGHDの初値に注目
明日もFOMCの結果待ちで全般膠着感が強まるなか、中小型株の個別物色が続きそうです。今週はIPOラッシュですが、何度も指摘しているように大型上場となるSGホールディングス(9143)の初値形成に注目しておきましょう。好調な滑り出しなら、他の公開株のセカンダリーも狙えるからです。
シェアリングテクノ、ミクニの下値狙い
ピックアップ銘柄では直近IPOのシェアリングテクノ(3989)は底堅く、増額期待のミクニ(7247)、立川ブラインド(7989)にも動きが出ており、引き続き下値狙いでいいでしょう。一方、ウェルビー(6556)やロコンド(3558)、ライクキッズネクスト(6065)、六甲バター(2266)は利益確定売りに反落しましたが、上昇トレンドを維持しており、切り返しのタイミングを見極めたいと思います。
花咲 翁
証券市場新聞 ~株式ニュースと相場見通し~
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