上値は買いは手控えも底堅い
10日の東京市場は反発しました。日経平均は88円高です。中東リスクはくすぶるものの、前日の欧米株式市場が高く、為替が円安傾向に振れたことから買い先行でスタートしました。あすにオプションSQを控え上値の買いは手控えられたものの、原油相場の上昇を受けたエネルギーセクターや米国長期金利上昇とこれに伴う円安で金融や輸出セクターにも買いが広がるなど底堅い動きです。
緩やかなリバウンド基調続く
日経平均は指数インパクトの大きいソフトバンクG(9984)やファナック(6954)は売られたものの、トヨタ(7203)が円高の追い風もあって売買代金トップで続伸したことなどから、5日移動平均にフォローされるかたちで底堅く推移しており、緩やかなリバウンド基調が続いてます。あすはSQと800社近くが決算発表を予定する集中日が重なる分水嶺で、アク抜けが意識されるでしょう。
まずは主要企業の決算と反応を見極め
決算への反応について、は好業績を素直に評価され、大幅高に買われる銘柄の一方で、コンセンサスに届かなかった銘柄や好業績でも織り込み済みとして売り叩かれる銘柄が目立つなど、明暗を分けています。ただ、アナリストによる業績分析が進むにつれ、見直される銘柄が増えてくるでしょう。まずは主要企業の決算と株価の反応を見極めたいと考えます。
相場の流れと個別の反応を見定める
ピックアップ銘柄ではソウルドアウト(6553)反落ながら底堅い動きでしたが、シスメックス(6869)は前期は2ケタ超の増益で着地したものの、今期の慎重な予想が嫌気されたようで急落しました。ただ、前期が計画を上回ったように今後上方修正に進む可能性が高く、株価も見直されていくと見ています。デイトレ銘柄については決算を手掛かりにした好業績各物色が主体になりますが、SQ明け後の相場の流れと個別の反応を見定めながら、割り切って対応していきたいと思います。
花咲 翁
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