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先物主導で上げ幅広げる
20日の東京市場は反発しました。日経平均276円高です。短期的な突っ込み警戒感から買戻しが入る一方、米中貿易摩擦への警戒感が根強く、午前中は売り買いが交錯していました。ただ、前場後半から為替が・円安に振れ、中国・上海市場をはじめアジア株が反発に転じたことを追い風に、後場からは先物主導で上げ幅を広げています。
底割れ懸念後退
ともあれ、5月30日に付けた直近安値2万1931円を割ることなく75日線を回復して引けたことで、底割れ懸念は後退しました。外部環境が不透明で主力株は上値の重い状況に変わりはありませんが、今晩の海外市場が堅調に推移するようなら、あすは25日線回復が期待できるでしょう。
メルカリ軟調も戻す中小型株増える
一方、上場2日目のメルカリ(4385)は公開株を買った投資家の利食い売りが出ているようで、小高く寄り付いたあと、下値を切り下げ初値を割り込みました。前場はメルカリ株の軟調な動きが、直近IPOを中心にした新興銘柄や中小型株を手掛けづらくさせていましたが、後場になると戻す銘柄が増えています。
シスメックス最高値に肉薄
メルカリ株下落の影響で、物色に広がりは見られませんでしたが、中小型株相場は健在で、より強い銘柄に絞り込んで下値を狙っていきたいと考えています。ピックアップ銘柄はシスメックス(6869)が後場上げ幅を広げ最高値に肉薄、ソウルドアウト(6553)も下げ渋る動きで、短期値幅取り候補は動きの鈍った銘柄を整理して、強いトレンドの出ている銘柄に集中しているところです。
花咲 翁
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