エヌビディアの時価総額が世界2位に【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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AIブームを先導

6月11日の米国市場でハイテク比率が高いナスダック総合指数が過去最高値を更新した。S&P500種も過去最高値を更新した。相場を支えているのはAIブームを先導するエヌビディアの存在だ。ついに時価総額は3兆118億ドルとアップル(約3兆34億ドル)を抜き、マイクロソフト(3兆1513億ドル)に次ぐ世界2位に浮上した。

世界1位が目前

エヌビディアの時価総額が1兆ドルから2兆ドルになるまで9カ月、2兆ドルから3兆ドルにはわずか3カ月で到達した。アップルが1兆ドルから3兆ドルになるまで5年4カ月を要し、マイクロソフトは4年7カ月かかった。S&P500種株価指数の構成銘柄でみると、2022年末時点ではエヌビディアの時価総額は3595億ドルと13位。当時2兆ドルに達していたアップルだけでなく、アルファベットやアマゾン・ドット・コムに遠く及ばなかったが、いまや世界1位が目前に迫っている。

高くても買う

世界のファンドマネージャーはエヌビディアを組み込まなければ運用パフォーマンスを伸ばすことができないため、高くても買いを入れざるを得ない。「上がるから買う、買うから上がる」といった状態だ。

TOPIXの出遅れ修正が進む

日本株は日経平均こそ調整が続いているが、バリュー(割安)株の上昇が顕著だ。金融正常化により金利のある世界が開けた日本で恩恵を受けるとみられる銀行業や保険業などに選別物色が進み、割安株に資金が入っている。TOPIXバリュー指数は昨年末に比べ、6月11日までに21.6%上昇し、グロース指数の13.1%上昇に比べるとパフォーマンスが良い。グロース株の割合が多い日経平均に比べて割安株比率が高いTOPIXの出遅れ修正が進んでいる。6月3日には2809ポイントと3月22日の過去最高値(2820ポイント)に迫った。

円安阻止の利上げを受け入れることは出来ない

日銀は6月の日銀会合で国債買い入れ額の減額方針を決定したが、市場では、早ければ7月の会合で0.25%の利上げを予想している。3月の金融政策決定会合で、マイナス金利解除、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃、ETF・REITの新規買い入れ終了が決定された。日本の株式市場は利上げに対して警戒感を強めている。円安阻止の利上げを市場は受け入れることは出来ないだろう。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は大日光・エンジニアリング(6635)、ニチアス(5393)、高砂熱学工業(1969)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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