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米雇用統計は厳しい内容
週明けの東京市場は軟調なスタートが予想される。
週末3日のニューヨーク市場は3月の雇用統計が非農業部門雇用者数で前月から70万1000人減と、前月の27万5000人増からマイナスに転じたことを嫌気してダウで360.91ドル安の2万1052.53ドルと反落して引けた。ある程度、懸念されていた内容だったことからショック安にはなっていなが、厳しい内容を再確認したことで買いが入らず、売りにジリジリと値を消す展開となっている。
先物を通じての売り仕掛けが入る可能性も
同時進行の225先物のナイトセッションとCMEは、既にニューヨーク市場の下落を織り込んでいたことから1万7700円と大きな動きはなかったが、日本国内の感染者数や緊急経済対策の詳細が悲観されれば、先物を通じての売り仕掛けが入る可能性がある。
業績下方修正が下押し要因
下支え要因となっていた日銀ETFは30日の買い入れ額2004億円から1日には1202億円と減少しており、これまでよりも市場関係者の期待感は後退している。先週はアパレルを中心に小売セクターの3月売上高の相次ぐ大幅減が発表されたが、今週以降も業績下方修正が下押し要因になる可能性がある。
安川電機の今期予想は?
個別では2月決算発表がスタートする。7日のスギホールディングス(7649)や8日のウエルシアホールディングス(3141)などのドラッグストアは感染予防関連製品の拡大から好内容が期待されている。その後の最大の注目は10日の安川電機(6506)。同社の今期予想は、今後発表される3月決算企業の試金石となるだけに、全般相場の流れにも大きな影響を与えそうだ。
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