様子見に徹する【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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反発も方向感なく

昨日の東京株式市場は反発しました。しかし、値下がり銘柄の方が多く、一部の値嵩株に日経平均が牽引されただけであり方向感がありません。

物価上昇ピークとの見方

10日のNY市場は11月の消費者物価指数が前年同月比6.8%上昇と、1982年6月以来約39年ぶりの高い伸びとなりました。しかし、物価の上昇はピークに近いといった見方もあり10年債利回りは低下。市場予想の範囲内に落ち着いたことを好感し、S&P500は市場最高値を更新しました。

FOMC織り込み度合いを確認

本日~明日は年内最後の米FOMCが開催されます。今回の声明では、既にパウエル議長が言及しているとおり、インフレが「一過性」との文言が削除される公算です。会合では資産購入規模縮小の加速を協議する計画であり、相場がどの程度織り込んでいるのかを確認したいところ。そのため、方向感が出にくい週前半ということになりそうです。

日銀短観横ばいで海外勢慎重

昨日は12月の日銀短観が発表されましたが、大企業・製造業の業況判断指数(DⅠ)は前回9月と同じプラス18と横ばい推移となりました。自動車の先行き改善は予想通りですが、鉄鋼や化学といった素材業種は現状、先行きともに悪化する見込みです。これは原材料の高騰に対する最終製品への価格転嫁が十分に進んでいないということでしょう。また、非製造業の設備投資の弱さも気がかりです。そのため海外勢の日本株に対する慎重姿勢が今後強くなる可能性があります。

逃げるべきチャート目立つ

年内、残すところあと3週間。掉尾の一振を期待したいところですが、仕手っぽい材料株は直近で崩れたものが多く、押し目買いを入れるよりも逃げるべきチャートが目立ってきておりますので、ここはトレンドが出るまでは様子見に徹すべき時期ではないかと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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