欧州市場軒並み3%近い下落
5日の欧州市場が軒並み3%近い下落しており、NY市場も寄り付きから急落。5日のNYダウは一時742ドル安まで下落しましたが、引けにかけて戻りだし129ドル安で取引を終えました。欧州市場では景気後退懸念が台頭し、ドイツDAX指数は年初来安値を更新。今年3月の安値を割り込んだことから失望感が広がったようです。
逆イールド発生で景気後退
それを受けて米債券市場では2年債と10年債の利回りが逆転する「逆イールド」が再び発生。10年債利回りは2.812%なのに対し2年債利回りは2.843%と短期金利が長期金利より高くなりました。この逆イールド現象が発生することは景気後退を暗示するとしており、先日までのインフレ懸念よりも景気後退に投資家の目が向いていることになります。
原油先物は100ドル割れ
そしてWTI原油先物は5月10日以来の100ドル割れです。これで5週線と13週線がデッドクロスし24週線を下回りました。95ドル近辺の36週線が下値サポートとなるかどうか。
グロース買われナスダック安値から急上昇
ただし、金利が低下したことでナスダックのグロース株が買われ、ナスダック指数は昨日の安値から400ポイント急上昇し、前日比194ポイント高で取引を終えていました。
日経平均は期日通過の値嵩半導体が下支え
日経平均は欧米市場に比べると下げは小さく2万6000円台を維持しています。高値期日を通過した値嵩半導体株がシッカリの展開で指数を下支えしています。昨日は7月限オプション取引最終売買日であり本日はSQ。主力値嵩株の高値期日が通過し、SQも通過して相場にトレンドが出てくるのではないでしょうか。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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