韓国、台湾株高好感し大幅反発
昨日の東京株式市場は大幅反発となりました。ただ、特段材料が出てきた訳ではないようです。強いて挙げれば、韓国のサムスン電子の4~6月期の決算が市場予想を上回り、台湾のTSMC株が急騰したことで両国の株価指数が大幅反発したことを好感したということでしょう。
韓国、台湾は世界の景気を映す市場
両国の株価は世界の景気を映す市場であり、両社の株式時価総額が株価指数の占める比率も大きいため(確かサムスン電子の株価指数に占める比率は18%くらいあったはずです)、両社の株価が動けば株価指数も大きく動くことになります。この両国の株価指数が2%超上昇したことで、時間外取引のNYダウも朝方は売られていましたが、徐々に値を取り戻しプラス転換しました。
SQ絡みの先物主導の上昇
ただ、現物株が現場の取引を終える11時半に日経平均先物の出来高は5万枚超え。要するに本日のオプションSQ値を高くしたい向きが先物主導で押し上げたということではないでしょうか。
上海は再度ロックダウンの可能性
一方で、上海では新型コロナ感染者数が5月以来の最多を更新したということです。ゼロコロナ政策を掲げる中国ですので、再度ロックダウンの可能性が高まってきました。
日経平均の波形は…
さて、日経平均の6月9日以降の波形は2万8389円~2万6321円~2万6947円~2万5520円と3波動二段下げ。その後、2万5520円~2万6462円~2万6039円~2万7062円と3波動二段上げ。そこからは2万7062円~2万5841円~2万6532円から2万6500円台で推移しています。
ポジション軽めにトレンド発生を待つ
仮に3‐3‐5のフラット型の波形を進むのならば、2万5520円以下に叩き込まれる可能性は考える必要がありそうです。そうではなく既に底打ちしているならば、このまま暫く上下動を繰り返し、横ばい推移を継続して時間経過を待つということでしょう。兎にも角にも今の動きはとても難しい局面です。ポジションは軽めにして、トレンドが発生するまでは静観を決め込む他ないようです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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