日柄調整不足に感じるリバウンド【転ばぬ先のテクニカル】

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東京株式市場は反発

本日の東京株式市場は反発しました。

長期金利低下しNY市場はハイテク主導で上昇

GW中のNY市場では4月の雇用統計が市場予想を下回ったことで、長期金利が低下し、高PERのハイテク株主導で上昇し、NYダウは4日続伸し、75日線上を回復。3月21日高値から4月17日安値までの下げ幅の55.9%を取り戻しました。一方、S&P500は3日続伸し、3月28日高値から4月19日安値までの下げ幅の73.3%、更にナスダックも3日続伸で3月21日高値から4月19日安値までの下げ幅の85.7%を取り戻し、高値更新が視野に入ってきました。

NY底打ち観測も中間反騰後は安心できず

高値、安値日が微妙に違いますが、3指数揃って25日線や13週線を回復したことで底打ち観測が出そうです。しかし、最高値圏からの調整で同様の動きとなった昨年夏場の調整でも今回と同様のリバウンド形成がありましたが、中間反騰後は戻り売りに押され更に下落していったことを踏まえると安心はできません。

昨夏を振り返ると…

昨夏を振り返ると、NYダウは8月1日の3万5679ドル高値から8月24日には3万4093ドルまで下落し、その後の中間反騰で8月31日に25日線トライで3万5070ドルまで上昇。下げ幅の61.6%戻しまでありましたが、その後、10月27日の3万2327ドルまで下げていきました。
S&P500の場合は7月27日の4607ポイント高値から8月18日の4335ポイントまで下落後に、中間反騰で9月1日に4541ポイントまで上昇し、下げ幅の75.7%を取り戻しましたが、その後、10月27日の4103ポイントまで下げ続けていきました。
ナスダックも同様で半年以上の上昇期間に対する調整が1カ月程度ではスッキリしなかったことが分かります。
そういう意味では昨年10月以降の上昇では、調整らしい調整がなかったため、テクニカルポイントを奪回したからと安心は出来ません。

日経平均はTOPIXに出遅れる

一方、日本の株価指数はTOPIX先行の動きとなっています。TOPIXの高値は3月22日の2820ポイントで、そこから4月19日の2598ポイントまで222ポイント、率にすると7.8%下落しました。そこから6日後の4月30日に25日線を回復し、本日は2750ポイント高値までありました。下落幅に対して68.4%戻しまで達成したことになりますが、日経平均は出遅れており、3月22日の4万1087円から4月19日には3万6733円まで10.5%とTOPIXの下げ幅以上のため、本日の3万8863円まで下げ幅の48.9%を取り戻したに過ぎません。

短期値幅調整終了と決めつける訳にはいかず

日経平均はTOPIXに比べ出遅れているために本日の高値は25日線タッチで抜けきれていません。このように見ていくと、短期値幅調整終了と決めつける訳にはいかないということです。

EPS低下を決算発表でどれだけ回復するかが鍵

足元では決算発表が本格化しており、本日から来週水曜日まで2791社の発表が予定されています。先週末段階の日経平均の一株利益(EPS)は2281円ですが、直近ピークだった3月1日の2375円からは約100円弱低下しており、4月相場の下落はEPSの低下で理解できます。今週から来週半ばまでの決算発表でどれだけ回復するのかが今後の相場の鍵を握るということになりそうです。

楽観できずEPSの伸びを見て強い銘柄を紹介

昨年7月の天井打ちの後の動きと同じ形が再現されているので、引き続き手放しで楽観はできないため、EPSの伸び方を見ながら、強い銘柄をご紹介していきたいと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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