海外市場シッカリで4日続伸
昨日の東京株式市場は4日続伸しました。海外市場もシッカリの仕上がりで、ドイツDAXが2.39%高、英FTSE100も1.65%高、NYダウが0.71%高、ナスダックが1.27%高で帰ってきました。ただ、それぞれ上昇理由は様々なようです。
欧州市場はウクライナ軍反転攻勢
欧州市場はウクライナ軍の反転攻勢で多くの集落を奪回したことが理由のようです。一部ではロシア兵が1万人規模で捕虜になったという話もあるようで、ロシアが敗北するのではないかといった観測も出始めているようです。
米国市場は予想インフレ率低下
米国市場は9月のFOMCでの0.75%利上げが先物市場では91%織り込まれた状況下、8月のNY連銀消費者調査では3年先の予想インフレ率が2%台へ大きく低下。予想インフレ率はFRBが重視しており、先のジャクソンホール会合でパウエル議長も強調しました。
株高の構図と円高・ドル安の可能性
NY連銀の消費者調査は今週金曜日のミシガン大消費者態度指数に先立つ指標のため、NYが沈静化すればミシガン大も沈静化すると思われ、株高という構図だと思われます。13日には8月の消費者物価指数が発表なので、こちらも重要となりますが、一部では市場予想よりも鈍化すると見ているところもあり、そうなるとFOMCを前に円高・ドル安に傾く可能性がありますので注目となります。
円安でコストプッシュインフレ
昨日、8時50分に日銀から8月の企業物価指数が発表されましたが、前年同月比9.0%上昇とインフレ加速が確認されました。エネルギーや穀物価格は下落していますが、円安加速で押し上げられるコストプッシュインフレです。日銀はゼロ金利政策を継続しており円高にはなりにくい構図ですが、来年4月に黒田日銀総裁が退任するとゼロ金利政策を徐々に解除しだし金利が上がりだすと見られています。
メガバンク中心に仕込み
金利上昇となれば真っ先に銀行株が買われるはずで、まだまだ先の話しではありますが、これからの半年間、安いところはメガバンク中心に仕込んでいけば良いように思います。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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