割安感が出たら…【転ばぬ先のテクニカル】

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3日続伸し一時2万8000円台

昨日の東京株式市場は3日続伸し、5日線、25日線を回復。相場の神様、ウォーレン・バフェット氏が来日し、割安感が強まったら日本株に追加投資に踏み切る考えを明らかにしたと伝わると、日経平均の騰勢に拍車が掛かり一時2万8000円台まで走りました。

バフェット氏米国株は割高と見ているのか

先回りで買いが入って株価を押し上げてしまいましたが、「割安感が出たら追加投資に踏み切る」と言っているのに自信の発言で割高になってしまって今頃バフェット爺さんは苦虫を噛みしめているかもしれません。それにしても2011年以来2度目の来日。92歳になっても意欲に衰えはないということでしょうが、わざわざこの時期に来るということは米国株は割高と見ているということでしょうか。

植田新日銀総裁はYCC修正観測おさえる

ところで、前日の夕刻に植田新日銀総裁の就任会見が行われました。会見内容は全体として無難な内容だったといえるでしょう。「大規模緩和は継続する」とし、「現状ではイールドカーブ・コントロール(YCC)を継続するのが好ましい」とし、YCC修正観測が不用意に強まることをおさえました。

金融市場の激変避ける

昨年12月下旬にイールドカーブの歪みを是正すべく日銀は誘導金利の上限を引き上げました。その後、10年債の上限金利は更に引き上げられるとの見方から海外勢が国債先物を大量に空売りしました。また、株式市場では銀行株中心に買いが殺到する時期がありました。植田総裁は過度な金融市場の激変を避けるため今回の発言となったということでしょう。

黒田氏称える一方スタンスの違いも

ただ、黒田総裁下の金融緩和については「点検や検証があってもいいかと思っている」とも述べました。黒田総裁の就任当初の政策について「仮に私が総裁だったら決断できなかったような思い切ったことを決断し、実行したと評価」とし、黒田氏を称える一方でスタンスの違いもみせました。

経済・物価情勢にらみながら緩和修正探る

また、「金融政策だけで経済の中長期的な成長率を持続的にあげていくのは難しい」と緩和の限界についての認識もみせたことや、金融緩和の副作用も「あった」と明言しました。新体制の日銀は当面、経済・物価情勢をにらみながら、金融緩和の修正を探っていくことになりそうです。

上髭陽線も25日線クリアは評価

日経平均は昨日の上昇で崩れた型を整えてきました。先週6日、7日の日足ローソク足は下並び二本黒の売り線が出現しましたが、一昨日上放れて否定し、昨日は5日ぶりに陽線形成となりました。今週はオプションSQ週のため、売り方が慌てて買い戻したようで、上髭の陽線ではありますが、25日線をクリアしたことは評価されます。

eスポーツでGameWith

個別ではGameWith<6552>に注目したいと思います。6月22日~25日にシンガポールで第1回オリンピックeスポーツシリーズ2023年が初開催される予定で、今後、関連銘柄の動意が期待できるのではないかと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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