意外な反発で日経平均は25日線回復
昨日の東京株式市場は意外な反発となりました。一昨日の引け後に日経平均採用値嵩株のアドバンテストが決算を発表しました。4~6月期の純利益は75%減と半導体不況が長引いてることが確認されました。そのため、寄り付きは売り気配スタートとなり、日経平均は165円安の3万2503円まで下落しました。しかし、その後押し目買いが入り戻すといういつもの展開です。後場に入るとファーストリテイリング、東京エレクトロンなどの値嵩株が上げ幅を拡大。日経平均はジリジリと上げ幅を拡大し、25日線を回復しました。
FOMC通過しダウ36年半ぶり13日連騰
FOMCは市場予想通り0.25%の利上げを決定しました。パウエル議長の会見では、今後の政策運営は何も決めていない、今後の経済データ次第とし、次回の9月会合では必要なら利上げ、そうでなければ静観と両方の可能性に言及し、9月までの2回の雇用統計と2回の消費者物価指数を確認してから考えると無難なコメントに終始しました。NYダウは36年半ぶりの13日連騰となりました。
10年債利回り低下しドル円一時140円割れ
一方、10年債利回りは3.863%に低下し、ドル円は一時140円台を割り込みました。6月30日の145.06円から7月14日には137.26円まで7.8円高し、この値幅の61.8%戻し(黄金分割比)に相当する141.96円まで21日に戻しました。ここは25日線ピタリの位置であり、ブレイク失敗により円高へと押し戻されています。
ドル円も意外な値動き
ある意味、テクニカル上では定石通りの分かりやすい動きです。現在、75日線が138.95円に走っており、ここで止まるのかどうか注目していましたが、139.35円まで円高進行後は急速に140円台まで戻すという、こちらも意外な値動きでした。
日銀会合次第でマーケット揺れる可能性
本日は日銀会合の結果が発表され、その後、植田総裁の記者会見が行われます。市場予想は現状維持であり、YCCの修正は秋口以降というのが一般的な見方です。ただ、日本政府としては、これ以上にインフレは望まないし、円安も望んでいないはずです。それがもし植田総裁に何らかの影響を与えた場合、マーケットが揺れる可能性があるでしょう。いずれにしても、結果と会見待ちということになりましょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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