「転ばぬ先のテクニカル」~対等日柄で高値決まりか?

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均は反発しました。一時2万円大台回復する局面もありましたが、戻り売りに押されました。本日は英国総選挙、ECB理事会、コミー前FBI長官の議会証言などが予定されており、その結果を見極めたいところでしょう。

中でも英国総選挙は直前の世論調査で与野党の支持率が拮抗しており、仮に野党労働党が過半数を獲得し政権に就くことになれば、金融市場は混乱する可能性があります。コービン党首率いる労働党は左傾化が著しいうえ、増税による公的支出拡大を掲げており、経済の不透明性は増大すると思われます。

また、保守党が第一党となっても単独過半数にまで届かない可能性もあります。その場合はブレグジットの交渉に不透明感が浮上することで金融市場に激震が走る可能性も否定できません。

さて、日経平均は反発しましたが、終値で5日移動平均線を割り込んできました。20日移動平均線は1万9815円に走っており、ここをサポートに5日線を回復できるかどうかに注目です。

一目均衡表では明日雲が捻れます。ここに向けて下落するようであれば、4月17日を中心とした32日対等日柄(3月2日高値~4月17日安値~6月2日高値)による高値決まりから、調整局面入りを意識することになりましょう。

日々勇太朗

 

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