更なる物価高に無策の政治【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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全体的に販売価格が底上げ

筆者は週末に一週間分を買い溜めするが、1年前と比べてかなりの食品で値上げになっていることに改めて驚いた。高くなった大手メーカーのナショナルブランドを避けてディスカウントストアなどのプライベートブランド(PB)を買う頻度を高めていたが、最近ではPBでさえも値上げが相次いでおり、全体的に販売価格が底上げされている感じだ。

大手に勤務する社員以外は苦境

大手調査機関によれば、1月から4月までの間に実に7390品目が値上げされるそうだから、春以降は物価高を更に実感することになりそうだ。 物価高に対応するために政府は企業へ賃上げを要請しているが、先の第3四半期決算では下方修正が相次いでいる。この先、価格転嫁ができたとしても業績が急に回復することは難しく、体力がある大手企業は別にしても中小企業で賃上げすることは難しいだろう。仮に政府の要請で無理やり賃上げしたとしても支出を抑えるために人員を減らす企業もでてくると思われるから、大手に勤務する社員以外は苦境に立たされることになる。

抜本的な改革が必要

賃上げを要請しときながら政府は防衛費などを理由に増税の準備を進める。賃上げ分は税金の支払いに回り、中小企業の労働者は更に苦しい生活になる。
潤沢な歳費で生活に困らない政治家の安易な政策にしか思えてならない。抜本的な改革が必要だ。

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