ギャンブル依存症の本質【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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6000円払ってまでカジノをする?

 先日は名古屋に在住する友人からほぼ1年ぶりに連絡があった。難波の居酒屋で知り合ったその友人は大手アミューズメント会社に勤務していて、業界の動向をよく教えて貰っていたが、いまは健康器具などの販売をしているそうだ。
 話題はやはり先月成立したIR法案になったが、ギャンブル依存症への懸念はあるものの、入場料を6000円払ってまでカジノをする日本人は少ないだろうという意見だった。

既存のモノも問題視すべき

 反対意見が多いなかで、筆者が不思議に思うのは、パチンコや競馬などを問題視しないことだ。近隣に店舗があればパチンコは気軽にできるし、競馬だって今はスマホのアプリで簡単に馬券が買えるのだから、ギャンブル依存症を問題視するなら、これらの方が深刻だろう。野党もIR法案に反対するなら、既存のものも廃止する提案をすべきだろう。

結局は自己責任

 そんなことを友人に話すと「オトナの事情があるんダヨ」との返答。利害関係などいろいろあるんだろうけど、結局のところは、施設を利用するのは自己責任ということになる。IRリゾートも赤字経営が多いそうだ。華々しくオープンしてもそれが軌道乗るかどうかは別問題だけに、今後も議論が必要だろう。

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