四半期開示に問題はない【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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半期に一度発表することを許容

 様々な爆弾を投下するトランプ大統領が今度は、米証券取引委員会(SEC)に対し企業に決算を四半期ごとでなく半期に一度発表することを許容した場合の影響を調査するよう要請したことを明らかにした。

株価の突発的な変動が頻繁に起こる

 日本でも半期に一度から四半期決算への移行時には、決算書の作成など事務処理の仕事量が数倍に増えたとかの悲鳴が取材先の企業から聞こえていたが、現在ではそんなことは一切聞こえなくなった。例えば引っ越し業者では受注が一定の時期に集中するから、需要期でない時期の四半期決算では売上高が激減して株価も急落することもあったが、投資家も四半期開示に慣れて理解しているから、そんなことも起こりにくくになっている。半期に戻せば自由な経営が可能ということだろうが、経営が安定している企業ならそんなことは関係ない。逆にアナリストの予想と企業が実際に発表する決算内容の乖離が激しくなり、株価の突発的な変動が頻繁に起こる可能性あるだろう。

デリバティブ取引の監視強化が必要

 株式市場と企業経営を良い方向に向かわせるなら、むしろ株価の乱高下を招く自動売買などによるデリバティブ取引の監視強化が必要だろう。

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