不安高まる市場再編【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞

市場再編に企業も懸念

 第3四半期決算の発表が一巡してきたところで、その詳細を確認する意味で企業取材を行っている。どの企業でも心配しているのは、米中貿易摩擦の影響と国内では10月からの消費増税だが、それととともに多かったのが上場市場の再編だ。

影響は想像上に大きくなる?

 2月14日付「転ばぬ先のテクニカル」でも日々勇太朗さんが指摘しているが、東証1部銘柄の実に半数以上が、2部に降格すると、投資家からの信頼が落ちることやTOPIX組み入れによる機関投資家の買い需要がなくなり、株価が急落することが想定される。そのため、時価総額500億円に満たない東証1部銘柄は、生き残りを賭けて何が何でも株価を上げてくるケースがでてきそうだが、努力の甲斐もなく降格となれば、取引先からのイメージ低下や株主の不安が高まり、影響は想像上に大きくなると心配する企業が多かった。

市場再編よりも優先すべき懸案が多い

 これからの議論でこの不安を払拭してほしいが、AIによるアルゴリズム売買で乱高下する先物への対策など取引所として、市場再編よりも優先すべき懸案が多いと思うのは筆者だけだろうか。企業や投資家の努力とは関係ない部分で負の部分が大きくなることだけは避けてほしい。

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