緊急事態宣言延長の「影響【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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人との接触8割削減の実現は無理

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が大方の予想通リ5月6日の期限から延長された。
 宣言当初と比べると通勤時間帯でも座れるほど車内の人は少なくなり、カフェなど多くの外食が休業となるなど、自粛の成果は出ている。ただ、社会保険事務所やハローワークなど公的機関の受付では混雑しているところもある。政府は人との接触を8割削減する目標の実現に向けて一層の協力を求めているが、欧米の一部の国のように法的拘束力を持って完全なるロックダウンを行使しないと、その実現は無理だと思う。

不可解な「Go Toキャンペーン」への予算計上

 その一方で4月30日に成立した補正予算では現金給付と共に新型コロナ収束後の観光需要を喚起する「Go Toキャンペーン」として約1.7兆円が計上されている。収束を見越して多額の予算を計上しているのだから、政府は感染拡大が今がヤマ場で数カ月先には沈静化すると読んでいるのだろう。それなら緊急事態宣言を延長しても出口戦略を明確に国民に示して安心感を示す必要あるだろう。
 このままでは感染よりも経済悪化での死亡者が増えないかと心配だ。

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