波紋を広げたドコモ口座【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞

多くの方が不安を高めている

 ドコモ口座の不正引き出し問題が波紋を広げている。ドコモ口座を保有していない誰もが被害者になる可能性があることから、普段の買い物で現金支払いしかしない筆者の家族も今回の報道を受けて通帳の記帳を慌てて行など身近なところでも多くの方が不安を高めている。

ドコモだけが悪いのか?

 この数年で決済方法が多様化しており、筆者もキャッシュバックキャンペーンを目当てにPayPayを利用していたことがあったが、キャンペーンが終了した現在では、ネット通販ではクレジットカード、普段の食料品などの買い物では使い過ぎを防ぐためにも現金支払いに戻している。今回はNTTドコモ一社が悪者扱いされているが、銀行のオンライン振り込みでも、送金先の支店名と銀行口座番号を入力するだけで、口座名義の名前が自動表示されている。適当に口座番号を入力してもネット上で個人の口座情報が取得できるのだから、今回も安易に接続を許した銀行側のセキュリティー対策の甘さも問題ではないかと思う。
 QR決済が他国で普及しているからと言ってそれを真似る必要もない。安全安心が第一だ。

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