株式市場の10年周期に注目~国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

NYダウの高値警戒つづく

 

NYダウはリーマンショック以降、長期上昇相場が約9年続き、上昇幅は3.4倍になり、テクニカル分析において高値警戒のサインが出始めた。もし長期上昇相場が終了した場合、株価は大きく調整する可能性が高い。
この要因の背景には、過去30年の株式市場において、10年周期で大変動を繰り返しているからである。1987年10月19日に発生したブラックマンデーにおいてNYダウは、前週末の2246ドルから508ドル急落し、下落幅は約23%であった。翌日の東京市場は、9時の立会開始からほとんどの銘柄が売り気配となり、3時の大引けまで値がつかず、ストップ安銘柄が続出した。その日の日経平均は、3836円安であった。1997年7月にはジョージ・ソロス氏が仕掛けたとされるアジア通貨危機が発生した。NYダウは8月の高値から10月まで1098ドル下落し、日経平均は6月の高値から12月まで5904円の急落であった。その年、北海道拓殖銀行が破綻し、山一証券が自主廃業している。2007年には米国においてサブプライムローン問題が発生しNYダウは10月の高値から11月末にかけて1421ドル急落し、日経平均は、7月の高値から11月まで3424円下落した。翌年、米国において、リーマン・ブラザーズが経営破綻し、メリルリンチは、救済買収された。そして今年はその10年周期にあたる。年内あと4カ月、世界の株式市場を注意深く見守る必要がある。

 

 

 

Pocket

Error! The button ID (94818) you specified in the shortcode does not exist. You may have deleted this payment button. Go to the Manage Payment Buttons interface then copy and paste the correct button ID in the shortcode.

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次