日本株に変化の兆し【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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日本の株式市場の下落は限定的に

米国の株式市場が急落しても日本の株式市場の下落は限定的となってきた。
19日の米ダウ平均の終値は395ドル安(1.5%)の2万5017ドルで終えた。翌日の日経平均の終値は238円安(1%)の2万1583円で終えた。この日は一時134円安の2万1687円まで戻す場面があった。米ダウ平均の下落率よりも日経平均の下落率が低い。20日のドル円相場を見ると9時の時点で1ドル=112円45銭だったが、11時には112円65銭まで円安に向かった。CTAによる「円売り・225先物買い」のプログラム売買が継続して入った為、日経平均が前日比134円安(0.6%)まで戻したのである。また、20日の米ダウ平均は551ドル安(2.2%)の2万4465ドルと大幅下落して終えた。翌日の日経平均は米株の急落を受けて誰もが大きく値下がりすると考えただろう。しかし、日経平均の終値は75円安(0.3%)の2万1507円と下げは限定的であった。

米株が急落しても日本株はその影響をさほど受けずに済んだ要因

この日のドル円相場は9時時点で1ドル=112円67銭で始まり、12時10分には1ドル=112円93銭まで円安が進んだ。CTAが「円売り・225先物買い」のプログラム売買を拡大させたのである。さらに、21日の米ダウ平均はほぼ変らずの2万4464ドルで終了。22日の日経平均は139円高(0.65%)の2万1646円で終えた。この日のドル円相場は9時時点で1ドル=113円で始まり、10時には113円13銭まで円安に振れた。CTAは「円売り・225先物買い」のプログラム売買を進めた。米株が急落しても日本株はその影響をさほど受けずに済んだ要因はCTAが「円売り・225先物買い」のプログラム売買を入れたことだ。今までの日本株であれば米株の下落以上に下げ幅を拡大するケースが多かった。それはCTAが「円買い・225先物売り」のプログラム売買を拡大させるからだ。

CTAとヘッジファンドの運用の変化を見逃すな!

もう一つ日本株の下げが限定的になっている要因がある。それは、バークレーズによるTOPIX先物の売り越しが減少しているからだ。今までバークレーズは日々TOPIX先物を1800枚程度売り越してきた。その売り越しが1000枚を割れ、時には買い越しに転じる日も見受けられた。CTAとヘッジファンドの運用の変化を見逃してはならない。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はand factory(7035)、メディアフラッグ(6067)、ジャパンエレベーターSHD(6544)。

11月26日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

株式情報と相場見通し

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