新しい需要分野へ取組み強める|大和ハウス工業【銘柄探究】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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通期計画は十分にクリア

大和ハウス工業(1925)はコロナ禍で減退、あるいは消失した需要を新しい需要で補い、業績は予想以上に堅調に推移している。22年3月期第3四半期累計は予想を上振れ、連結営業利益2538億6600万円(前年同期比1.1%増)とコロナ一時費用を吸収して増益で着地、通期計画の3200億円(同10.4%減)は十分にクリアできた模様だ。

主力事業は順調で受注はコロナ前の水準まで回復

ホテル・スポーツクラブ運営などにはコロナの影響が残ったものの、主力事業は順調で受注はコロナ前の水準まで回復。特に米国を中心に海外戸建住宅の好調が続き、全社収益を牽引した。米国ではミレニアル世代と呼ばれる働き盛りの旺盛な消費が需要を支え、住宅価格が高騰、ローン金利も上昇するなかにあっても2ケタを上回る伸び。サウスカロライナやフロリダへ事業エリアも拡大している。
商業・事業施設は物件の売却が順調に進み、ホテルなどの不振をマルチテナントの伸びでカバー。データセンターへ1000億円規模の戦略投資を計画するほか、富山市公設卸売市場再整備事業に参画、新しい需要分野への取り組みを強めており、今期は次の成長ステージへの踊り場になりそうだ。

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