上値追わない海外資金【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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業績回復への疑念が出ている

先週の日経平均は前週比末約85円安と反落。
各国で新型コロナウィルスのワクチン接種が進む中で日本だけが遅れ、さらに第4波ともいわれる変異株の感染拡大が広がってきている状況ではなかなか積極的に上値を買えないようである。
4月以降、業績の立ち直りが期待されているがここにきて感染拡大が想定以上に進んでおり業績回復への疑念が出ているようである。

19年間で4月に買い越したのは18回

アノマリーでは4月は1年で最も外国人投資家が買い越している月である。
2002年から2020年までの19年間で4月に買い越したのは18回であり、ほぼ4月は日本株を買い越していることになる。
更に、この傾向は外国人投資家の保有率が高い株ほど当てはまるようである。
外国法人については株の売却益は日本で課税されない一方で配当は15.315%源泉徴収される。これを避けるために権利が確定される前に売って権利落ち後の下がったところを買いなおすというのが長期保有のやり方のようである。

日本単独で高値抜けは難しい?

その影響で4月に入ると外国人投資家の買いが増加するようだ。これが実情だとすると下がったところは買うが上値は追わない資金であることがわかる。
変異株の拡大が落ち着きを見せるまではNYダウにつられて上昇することがあっても日本株単独で高値を抜いてくることは難しそうである。

下がっても戻す底堅い動き

チャート的には下がっても戻す底堅い動きとなっている。だが、2月16日の高値(3万0714円)を起点とする上値抵抗ライン(3万0250円処)に跳ね返されている状況である。
また、週足の一目均衡表の転換線(2万9511円処)を意識した展開が続いており週足引け値で割れてくると上昇相場のトレンドに変化が出てきそうなので注意が必要である。

日足十字線をつけており上値は重たそう

今週は下値は先週の安値(2万9516円)が意識されるところである。その下は雲の上限(2万9216円処)が下値メドとなりそうである。一方、上値は上値抵抗ラインの3万0250円処、これを抜けてくると3月19日の高値(3万0485円)を目指す展開が期待されるが5日に日足十字線をつけており上値は重たそうである。
今週は29200円から3万0250円を想定する。

(ハチロク)

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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