パウエル議長の発言で波乱
先週の日経平均は前週末比約804円安と年初から4週連続の下落となった。
26日のFOMCにて3月上旬にテーパリングを終了し3月のFOMCで金利引き上げを行うとのパウエル議長の発言により相場は下落した。
正確には市場の想定より利上げの幅や回数が増えるのではないかとの懸念から株式市場は下落した。
20日間ほどは株価が下落する?
3月に利上げが行われるのは想定内であったがパウエル議長がインフレ抑制に本気であると認識した会見であったと思う。景気回復によって金利が上昇することは当然であるしその転換期には株価は下落するのも理解はできる。今回は指数が高値圏にいたために動きが激しい。
JPモルガン証券によると過去に米長期金利が0.3%以上上昇したときには金利上昇が始まってから20日間ほどは株価が下落するがその後は上昇に向かう傾向があるようだ。
お金をバラマキ過ぎた影響
今回は年初から金利上昇が始まっているので株価下落もそろそろ終わりの可能性もあるということだ。
ただ、これらは金利引き上げ後に景気回復で企業業績の伸びが鮮明になってきたからである。今回は新型コロナウイルス対策として世界各国の中央銀行が未曽有の金融緩和を行いお金をバラマキ過ぎた影響が大きい。
世界の景気がピークアウトしてきているのならまだまだ調整は長引くと思われ今後は時価総額の大きい企業の決算発表に注目は集まろう。
どこまで戻る?
日経平均のチャートを見ると27日の安値(2万6044円52銭)は一旦底値として揉み合う水準だと思われる。
週末には547円高とリバウンド狙いの買いも入ってたようで5日線(2万6800円処)を引け値で抜いてくると転換線(2万7300円処)までの戻りは期待できよう。
一方、戻りが鈍ければ再度売り崩され週足ボリンジャーバンドの▼3σ(2万5800円処)、日足ボリンジャーバンドの▼3σ(25535円)まで下落する可能性もあろう。
落ちてくるナイフは素手で掴むな!
先物主導で大きく動いているので今週も引き続き短期勝負に徹したい。「落ちてくるナイフは素手で掴むな」である。
今週は2万5500円~2万7300円のレンジを想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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