4週ぶりに週足陽線
先週の日経平均は前週末比約454円高と4週ぶりに週足陽線となった。「中銀ウィーク」だった先週は市場の予想通りFRBが0.25%、ECBも0.25%の利上げを行った。
アルゴが動きを大きくする
日銀も金融緩和は続けるが長期金利を1%まで容認する方針を発表した。
これらの方針変更も市場ではある程度予想されていたことではあるが場中にでるとやはりアルゴリズム取引が動きを大きくする。
金曜日は下げ幅が一時800円を超えるなど今年一番の下げ幅となったが引けてみれば前日比131円安まで戻しており「日銀ショック」とはならなかった。
上値を狙う状況
金曜日には先物で3万2000円まで売られたが大台を割らずに戻しておりこの3万2000円が当面の下値として機能しそうである。
NYダウも1987年以来の13連騰を記録するなど海外も「中銀ウィーク」のイベントを無難にこなし上値を狙う状況となっている。
最低賃金は継続的な大幅増額必要
もう一つ注目されていた日本の最低賃金は全国平均で1002円と初めて1000円台に乗ってきた。増加額は41円と過去最大の増加額となった。
だが、依然先進国の中では日本の最低賃金は最下位でオーストラリア(約2230円)の半分以下、お隣の韓国(約1085円)よりも低い状況なのだ。
物価上昇が鮮明になってきている昨今、労働者の大幅な所得増なしでは日本経済は再び失速しかねない。継続的な大幅増額を期待したい。
個別物色の動きが強まる
今週は国内では大きなイベントは無く8月4日の米7月雇用統計に注目は集まろう。国内は四半期決算発表のピークを迎えるため個別物色の動きが強まりそうである。
先高期待は大きい
日経平均のチャートでは金曜日に乱高下があったが引けで5日移動平均線(3万2740円処)や25日移動平均線(3万2733円処)を上回って引けていることは先高期待は大きい。
乱高下により目先のふるい落としも完了していると思われるので今週は3万3000円台を狙う相場展開を想定する。
今週の相場レンジは3万2200円~3万3200円を想定する。
(ハチロク)
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