2週ぶりに週足陽線だが・・・
先週の日経平均は前週末比約173円高となり2週ぶりに週足陽線となった。
前週が1000円強の大幅下落だったため自律反発の動きで週初から4連騰したが週末に大幅下落、週の上げ幅をほぼ帳消しにした。
期待で買って現実で売る
週初からAIに必要とされる半導体、エヌビディアへの好決算期待が高く半導体関連株が買われていたが実際、決算が発表されると利食い売りが出て失速した。
決算内容は市場の予想を上回る好決算だったがそれまでの上昇から「期待で買って現実で売る」状況となった。
パウエル発言は?
週末にはジャクソンホール会議でのパウエルの講演もあったためポジション調整もあったようだ。昨年はこの講演での発言によりNYダウが1000ドル強下落したため、警戒感も強かったことは否めない。
今回のパウエル議長の講演での発言は今まで彼が述べてきたことと大きく変化はなく「経済指標の動向次第では年内の利上げもありうる」ということだ。
今週は日本株もリバウンド期待だが・・・
この発言により株式市場は一時下落したがその後「利上げにピークは近い」との認識が広がり相場は上昇した。
このジャクソンホール会議のイベントを無事通過したことにより今週は日本株もリバウンドが入りそうだ。
だが、上値も重そうである。
海外勢の強気な買いは止まった
東証が発表した8月第3週の投資部門別売買動向によると海外投資家は8週ぶりに売り越した。売り越し金額は7415億円と3月第2週以来の大きさである。
米国金利の上昇と中国の大手不動産の破産で中国の景気後退が懸念され日経平均が1000円強下がった週ではあるが海外勢の強気な買いは止まったようだ。
リバウンド相場に入るにしてもアヤ戻りの可能性が高いことには注意したい。
25日移動平均線で跳ね返される
チャートでは25日移動平均線(3万2300円処)で跳ね返される状況が続いている。
一目均衡表では雲の下限(3万1400円処)と雲の上限(3万2500円処)の間で推移、下限近くでは買いが入るが転換線(3万1839円処)や基準線(3万2382円処)が戻りの節目となっているようだ。
雲の下限が下値として意識
雲の下限は切りあがっているがこのラインが下値として意識されるかがポイントとなろう。割ってくると3万1000円割れを試す展開も想定できよう。
上値は?
一方、上値は25日移動平均線が抵抗ラインとなろう。抜けてくると雲の上限(3万2500円処)が次の抵抗ラインとなろう。
この雲の上限を抜けてくると相場付きが変わると思われるが海外勢が売り越しに転じた状況では当面は難しそうだ。
今週のレンジは?
今週のレンジは3万1400円から3万2400円を想定、方向感の乏しい展開を予想する。
(ハチロク)
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