AIが市場を仕切っている
先週の日経平均は前週末比約1056円安と大幅下落、週足陰線となった。
要因は中東の地政学リスクの高まりに伴い原油価格が上昇したことや米国長期金利の上昇で世界的に株価下落の週となった。
ひと昔前なら「遠くの地政学リスクは買い」であったが今はAIが市場を仕切っている状態なので昔の「格言」もあまり当てはまらない。
2番底を確認する
特に日本は米国市場に大きく連動するので米国市場が軟調な時は逆行して上昇することは珍しい。
米国市場がまだ長期金利の動向で株価が大きく左右されるうちは国内市場も不安定な相場が続こう。
今週は2番底を確認する週と思われる。
悪材料に耐性がついている
<14日の安値(3万0487円67銭)からの下値トレンドライン(3万1500円処)を金曜日に割り込んできており下値を試す展開が想定される。
しかし、安値を付けた週は米国長期金利が4.9%を付けた週であり5.0%を超えた先週に日経平均が安値を更新してないことは他国の市場より悪材料に耐性がついているともいえる。
「売られ過ぎ」の水準
また、騰落レシオが81%と「売られ過ぎ」の水準まで低下してきておりここからの大きな下げはリバウンド狙いの買いが入ってくる可能性は高い。
更に空売り比率も週末で45.7%と上昇してきており、キッカケ次第で買戻しの買いも十分期待できる状況である。
下がったところはリバウンド狙い
チャート上では7日に付けた窓(3万1160円45銭ー3万1314円67銭)も埋めており反転する素地はできている。下がったところはリバウンド狙いで参戦したい。
今週は3万0800円から3万1800円を想定する。
証拠金の計算方法が変更
11月6日から先物取引・商品取引の証拠金の計算方法が変更になる。
現在はSPAN方式だが11月6日からはVaR方式になる。欧州では主流の計算方法であるがリスク管理をSPAN方式より強化した計算方法である。
先物では売りと買いとで証拠金が違ったり限月違いで必要証拠金も違ってくるようだ。
単純な先物の売りや買いはSPAN方式より証拠金は上がるがNTショートやロングなど売りと買いの組み合わせでリスクが軽減されるようなポジションだとSPAN方式より証拠金は下がるようだ。
また、毎日引け後に必要証拠金が公表されるため場中に正確な証拠金を試算することはできないようだ。
11月6日はSQ週でもある。ポジション管理には十分注意したい。詳しくは日本証券クリアリング機構のHPを参照してもらいたい。
(ハチロク)
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