チャレンジング・ショック【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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2週連続で週足陰線

先週の日経平均は前週末比約1123円安と大幅下落となり2週連続で週足陰線となった。
メジャーSQ週だった先週は大いに荒れた。

植田総裁発言で下げに拍車

週初から円高による売りが出て軟調な展開だったが水曜日には米国のハイテク株が買われると日本株もリバウンドが入り670円高と大幅上昇した。
しかし、木曜日には約580円安、金曜日には約550円安と2日間で1130円下げる荒れた展開であった。
植田日銀総裁の「年末から来年にかけて一段のチャレンジングになる。」との発言を受けてマイナス金利政策の解除と受け止められ為替が4か月ぶりの141円台まで急騰したことが株の下落に拍車をかけた。

地ならし的な発言で相場の反応を伺う

輸出企業の平均為替レートが140円と想定される中、円高により収益の上振れが少なくなる懸念から自動車株を中心に売られた。
だが、今後物価上昇が続く中マイナス金利の解除で金融政策を正常化に戻すことはいずれ必要なことである。
その為、地ならし的な発言で相場の反応を伺った植田総裁だったと思われるがメジャーSQ週だったこともあり相場は過剰に反応したと思われる。
植田総裁の真意を測るうえで今月の18日、19日の日銀金融政策決定会合は大いに注目されるだろう。

大幅下落の後のもみ合い相場

それまで今週は大幅下落の後のもみ合い相場になると思われる。
日経平均は13週移動平均線(3万2370円処)、26週移動平均線(3万2438円処)を割り込み調整色を強めてきているがTOPIXでは13週移動平均線(2万335ポイント処)は下回ったが26週移動平均線(2万309ポイント処)を割らず維持できている。

買戻しも入りやすい水準

円高傾向が鮮明になってきた為物色の対象は内需株中心になると思われる。
金利の上昇となれば銀行株が物色されるだろう。TOPIXで「円高でも株高」になる展開を期待したい。
週末時の東証空売り比率は47.8%まで上昇している。買戻しも入りやすい水準である。今週は「チャレンジング・ショック」を織り込む相場展開となろう。
今週のレンジは3万2000円~3万3000円を想定する。

(ハチロク)

 

 

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