日米共に調整局面入りか【転ばぬ先のテクニカル】

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不可解な乱高下して調整色

先週の東京株式市場は続落しました。NYも東京も出てくる材料に不可解な反応で乱高下しましたが、両市場とも調整色を濃くしてきました。

エヌビディア株は要注目段階

世界の株式市場を牽引してきたのはAI半導体大手のエヌビディアですが、3月8日に974ドル高値以降は翌日の841ドル安値との上下幅内でボックス相場を形成。4月4日段階では安値に接近する858ドル台まで下げてきており、ボックスを下放れそうな雰囲気が出てきました。エヌビディアは半導体ETFの24.5%を占めており、この株が崩れると半導体全般に売られることになり要注目段階を迎えています。

25日線割り込み信用残も積み上がる

東京市場でも4月4日に4万860円の最高値をつけた東京エレクトロンが翌日に急落し、25日移動平均線を割り込んできたことで、指数は厳しい下落となりました。日経平均も東京エレクトロンやアドバンテストの下落によって25日移動平均線を割り込んでしまいました。信用取引の買い残が4兆3000億円台に積み上がっており、当面は戻り売りということになりそうです。

海外勢は3週連続で先物を売り越す

投資主体別売買動向に目を向けると、海外勢は3月第3週から3週連続で先物を売り越していました。1月~3月の急騰は海外勢の買い越しにより引き上げられましたが、現物は3兆137億円の買い越しですが、先物は2兆7375億円の売り越しとなっており、差し引きトータルでは2762億円の買い越しに過ぎません。

裁定買い残高水準で解消売りによる急落懸念

これだけ先物を売り越しているにも関わらず、3月22日段階で裁定買い残は2兆2802億円と減っておらず、高水準を維持しています。昨年末比では約1兆円裁定買い残が増加しており、株価が調整局面入りすれば解消売りによる急落懸念が頭をもたげることになりましょう。

週末SQでポジション調整売りも

今週末はオプションSQとなるために、ポジション調整の売りも出てくることが考えられ、出来るだけポジションを軽くして、ヘッジなども入れる必要があるかもしれません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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