良い材料に大きく反応
先週の日経平均は戻り試す展開となった。木曜には2万1823円07銭まで上昇し5月から続いているボックス相場の上限を更新してきた。
3月期決算の第1四半期の決算が発表されてきているが総じて悪い材料より良い材料に大きく反応しており指数を押し上げているようだ。
日本市場には恩恵は限られる
今週はなんといっても米FOMCの結果に注目が集まろう。市場の予想は0.25%の利下げであるがその後年内に何回の利下げを示唆するかパウエルFRB議長の発言に世界が注目しよう。
断続的な利下げ方針を確認できればNY市場は好感すると思われるが日本市場には円高要因ともなり恩恵は限られるだろう。
な
る上昇には出来高の増加が必須
チャート的には上向いている25日移動平均線を5日線が抜いてくるGCを形成、上昇志向を強めている。節目の2万2000円、4月24日の高値(22362円92銭)まで大きな抵抗ラインはないが更なる上昇には出来高の増加が必須であると思われる。
出来高伴わない上昇はその後急落も
ボックス圏を上に抜けだすチャンスではあるが出来高の伴わない上昇はその後急落する可能性も高く出来高の変化を注意してみておきたい。
現在ボリンジャーバンドの△2σは2万1918円処でありすんなり2万2000円の乗せとはいかないだろう。今週のレンジは一目均衡表の雲の上限(2万1326円)から2万2000円のレンジを想定する。
今週はFOMCの材料を除けば決算発表を材料とした個別物色の展開となろう。
(ハチロク)