底固さが目立つ
先週の日経平均はじり高基調で29日には2万3008円43銭まで上昇し、昨年10月以来の高値水準となった。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合の結果が予想の範囲内の留まったことから上値を追うことはなく高値揉み合いの展開となった。
11月相場入りとなった1日の金曜日には米中協議の後退の報道もあり下げ幅は一時200円を超えたが、後場からは戻す動きとなり、底固さが目立った。今週は14日が体育の日で祝日となるため、4日間立ち合い。注目材料としては5日の米貿易収支や10月ISM非製造業景況感指数が上げられよう。
上値抵抗ラインは?
国内では第2四半期決算の後半戦に突入し、決算ラッシュが続くため、個別銘柄に注目は集まり易く、指数的には高値揉み合いが続くと思われる。
チャート的には5日線(2万2892円)を割れて引けているのでこの線を再び抜けて引けてくるかがポイントであろう。ただ、1日には為替が一時、1ドル107円87銭にまで突っ込む場面があり、円高傾向に戻りつつあるため大幅な上昇は望めないと思う。高値のメドは上値抵抗ラインの2万3100円処と見る。
一方、下値ラインは一目均衡表の転換線(2万2733円)、基準線(2万2142円)も横ばいになっているため揉み合い傾向だが転換線を引け値で明確に抜けてくれば調整局面に入るかもしれない。
今週のレンジは?
その場合、下値は窓埋めの2万2648円81銭、節目の2万2500円が意識されよう。RSIは86.9%と依然高く揉み合い相場が想定される。今週のレンジは2万2500円から2万3100円を想定する。
(ハチロク)