早期認可で感染拡大を食い止めろ!
ワクチン接種の遅れが新型コロナウイルス変異種による感染拡大を招いているとして、政府や与党内では、国産ワクチンの認可を急ぐ発言がここへきて相次いでいる。ワクチンについては、現状、ファイザー製とモデルナ製の輸入に頼るしかないが、変異を繰り返すウイルスに機動的に対応するには、改良が容易に行える国産ワクチンの量産体制が必要不可欠になる。政府による開発支援が改めて示されれば、国産ワクチンを開発する製薬メーカーが改めて注目されることになろう。
早ければ年内にも承認?
米国を筆頭に自国でワクチンを開発した国は、自国民への接種を逸早く行い新規感染者数の減少に繋げているが、その半面、他国から購入する立場の日本は、接種の遅れが変異ウイルスの蔓延を招き、3度目の緊急事態宣言を発動する事態に陥っている。国産ワクチン開発に関しては、民間企業の開発研究を資金的に橋渡しする厚生労働省外郭の財団が民主党政権の事業仕分けでやり玉に挙がるなど、政治的に消極的ツケが来ている。しかし、公明党が菅義偉首相に対し、国産ワクチンに関する緊急要望を行い、河野担当相も、早ければ年内にも承認される可能性があることを言及するなど、政府・与党でようやく早期の国産ワクチン認可の必要性が認識されてきた。日々変異するウイルスに対抗するには国産の認可が待たれるところで、開発中に企業が改めて注目されよう。
アンジェスや塩野義製薬、武田薬品
アンジェス(4563)DNAワクチンの第2/3相臨床試験における接種が3月に完了しており、数カ月間の経過観察期間を経て、安全性と免疫原性の評価を行っている。
塩野義製薬(4507)遺伝子組み換えタンパクワクチンを開発、第3相の前倒しも検討。
武田薬品工業(4502)2種類のワクチンを同時開発。米ノババックスの組み換えタンパクワクチンを国内導入し原液から国内製造する「国産ワクチン」と位置づけ早期認可を進める。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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