AIで決算は明暗
日米で主要企業の決算発表が本格している。般相場の急騰をけん引してきた半導体では「GPU」(画像処理装置)の世界的企業であるエヌビディアとオランダの半導体製造装置メーカー・ASMLホールディングが好決算を発表する一方、半導体大手のインテルの第1四半期売上高見通しは市場予想を下回り、発表直後の株価が急落した。この明暗を分けた要因はAI(人口知能)向けで先行するか否かであり、日本の半導体関連銘柄も今後はAI向けの注力で選別が進みそうだ。
高性能半導体製造へのニーズ高まる
エヌビディアの好調はインテルやAMDの競合他社に先駆けてAI向け半導体を開発したことで、AI活用のスーパーコンピューター向けなどで受注が拡大、ASMLもAIの潜在能力をフルに発揮する上でボトルネックとなっている高性能半導体製造に絡み最先端の極端紫外線(EUV)リソグラフィー装置への受注が急増。その一方でインテルは従来向けサーバーやパソコン(PC)向けが苦戦している。
そのような中で日本の半導体関連もAI向けの高性能で先行する企業か、汎用向けかで選別物色が進むことになりそうだ。
日本のAIの勝ち組は?
アドバンテスト(6857)は半導体検査装置(テスタ)では57%の世界シェアを有しており、GPUに限れば独占に近いと言われエヌビディアの存在感が高まれば同社の重要性が更に増すことになる。EUV向けのマスク検査装置で市場を独占しているレーザーテック(6920)もASMLと同様にAIで需要が高まることになり、半導体製造装置で世界3位の東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)もAI半導体向けが今後貢献することになる。
TOWA(6315)は生成AI向け半導体の生産に最適な半導体モールディング装置を開発、光通信向けレンズが拡大するエンプラス(6961)なども見逃せない。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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