活況続く半導体・電子部品
コロナ禍における巣ごもり需要の拡大などにより、民生や車載向けなど幅広い用途で半導体需要が拡大しているが、民生向けに関して注目されるのが、マイクロソフトの新OS「ウインドウズ11」リリースによるPCの買い替え需要。9月はアップル社もiPhoneやiPadの最新機種を投入し、スマホやタブレットで攻勢をかけるとみられることから、これらの需要で半導体や電子部品の活況は続くことになりそうだ。
PCの買い替え需要は想定以上に発生する可能性
マイクロソフトが6月にウインドウズ11を正式発表、順調に進めば年内にも年内にもリリースされる見通し。現行の10と同様に無料で新OSへ移行が可能だが、CPUやTPM(暗号化やデジタル証明書に関係するチップ)を含めてハードウェア要件がかなり高いいことから、新OSリリースとともにPCの買い替え需要は想定以上に発生する可能性が高い。個人や企業を含めてウインドウズ搭載PCのシェアは圧倒的だが、コロナ禍で在宅ワークの比率が急増するなかで、古いOSを使用し続けることはセキュリティー面でリスクが高くなっている。このような中で、ウインドウズ11リリース時に最新PCへ買い替えを決断する動きが高まりそうそうだ。
半導体や電子部品の需要はこれまで以上に高まる
一方、在宅や外出先での仕事が増えるなかで、需要が高まっているのが高性能なスマホやタブレット端末への需要。アップル社は例年9月以降に新型iPohneやiPadを発表しており、今年はこれまで以上に高性能化を図ると言われている。
これらを背景に半導体や電子部品の需要はこれまで以上に高まりそうだ。第1四半期で66.4%超の大幅営業増益を発表した半導体、電子部品向け切断・研削・研磨装置で世界トップのディスコ(6146)や半導体マスク欠陥検査装置のレーザーテック(6920)の他、村田製作所(6981)などを見直しておきたい。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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