円高で銘柄物色変わる【話題のテーマと狙える銘柄】

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異次元緩和は修正?

11月13日に1ドル151円92銭を付けていたドル/円相場は12月に入って一時、1ドル141円台まで急速に円高が進んだ。為替の変動については米国の金融政策を含めて様々な要因が絡んでくるが、キッカケになったのが日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で行った発言。日銀は長らく異次元の金融緩和行ってきたが、この方針が修正されるならば、輸入に頼っている内需企業の収益改善を含めて輸出系一辺倒の銘柄選別にも先行き変化が生じてこよう。

先進国で唯一の大規模緩和

7日に日銀の植田和男総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)な状況になると思っている」と語ったことを受けて大規模金融緩和策の「出口」観測が高まっている。日銀は黒田前総裁が2016年9月に短期で政策金利を、長期で国債の金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)を導入、短期金利ではマイナス金利を適用してきた。欧米がこの数年間、利上げを行う中、先進国で唯一、大規模緩和を行ってきた日本が金融緩和終了へ動き出せば、金利差縮小から円売りポジションが縮小され、中期的に円高へ向かう可能性が高くなる。

利ざや改善でメガバンク

2024年はマイナス金利の解除だけでなく、YCC廃止の可能性も否定できない。このようなで預貸金の利ざや改善期待から買われているのが三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)なのメガバンク。

輸入コストの低減なら?

円高なら輸入コストの低減に繋がり、水産物輸入で極洋(1301)、やマルハニチロ(1333)などの水産株や輸入食材を多く扱う神戸物産(3038)など。円高になれば海外旅行のコストが低減されることから、JAL(9201)やANAホールディングス(9202)の空運やエイチ・アイ・エス(9603)などの旅行会社が恩恵を受けることなる。

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