巣ごもり関連を再度注目
安倍総理は10日に、政府の新型コロナウイルスの対策本部で、大規模イベントなどについて、当初は2週間としていた自粛期間を10日間程度延長するよう求めた。これは専門家会議から対策の効果について判断が示される予定の19日までを期間延長の目安としたもの。自粛期間延長で消費の更なる落ち込みが懸念されるが、そのなかで恩恵を享受する数少ない消費セクターは巣ごもり関連と言われる銘柄群。改めて関連銘柄をピックアップしてみたい。
自粛期間は月内継続
専門家会議からは19日に一定の判断が示される模様だが、既にプロ野球の公式戦開幕やサッカーJリーグの3月中公式戦再開延期が発表されるなど少なくとも現状では自粛期間が月内は継続されるという流れになっている。本来は桜の開花とともに春の行楽シーズンは消費が盛り上がるが、目先的には自宅での生活が中心となる巣ごもり消費が継続することになりそうだ。
通販やゲーム
そのような状況下、Amazonを中心にネット通販向け物流を手掛けるファイズホールディングス(9325)が全般波乱相場下でも人気を集めた。加えて、行楽に代替するのが、ゲームや読書。ゲームではPC向けオンラインゲームの先駆的存在であるネクソン(3659)や「モンスターハンター」を筆頭にダウンロードソフトの購入で利益率が向上しているカプコン(9697)、読書ではマンガアプリ「マンガBANG!」を手掛けるAmazia(4424)が再度注目できそう。
食品では?
食品では生鮮食品に比べて保存期間が長い冷凍食品に需要が向かうとしてニチレイ(2871)が買い進まれていたが、長期保存の観点ではカップヌードルの日清食品ホールディングス(2897)も注目できよう。自粛長期化による節約志向の高まりから、格安な食材を販売する「業務スーパー」の神戸物産(3038)も好調を維持しそうだ。
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