戻り売りに押され後場下げに転じる
12日の東京市場は5日ぶりに反落しました。日経平均は557円安です。前日の米株市場でダウが連日で最高値を更新した流れ流れを引き継ぎ、景気敏感株を中心に買いが先行しましたが、朝高のあとは戻り売りに押され、後場に入ると下げに転じました。新型コロナ感染拡大による経済への影響が警戒されるなか、あすにオプションSQを控え、買い手控えに弱含む展開です。
売り圧力限られ2万8000円台維持
もっとも売り圧力も限られ、日経平均は2万8000円台を維持して引けており、東証1部の騰落銘柄数は値上り、値下がりともに1000余りと拮抗しました。夏期休暇中で市場参加者が少なく、経済正常化遅延懸念からあす以降も上値の重い展開が続きそうですが、企業業績は好調で海外市場に対する出遅れ感も強く、下値は堅いと見ています。
シキノハイテクが出直る
また、米国では過度なインフレ懸念が和らぎ、量的緩和の早期縮小観測が後退したことで金利上昇に歯止めがかりました。景気敏感の大型株物色にも目先一巡感が出ており、そろそろ一服していた半導体関連や売り込まれてきた新興株の出直りを狙うタイミングに来たと考えています。推奨銘柄はまちまちの動きでしたが、通期利益見通しを上方修正したシキノハイテク<6614>が出直りの動きを強め、イーレクス<9517>は下げ渋っており、後場はステムセル研<7096>を買い直しました。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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