懸念要因重なり大幅続落
週明け16日の東京市場は大幅に3日続落しました。日経平均は453円安です。決算発表一巡で手掛かり材料に乏しいなか、109円前半に進んだ円高や時間外の米株価指数先物安を受け売りが先行しました。いったん下げ渋る場面はありましたが、新型コロナ変異種感染拡大への警戒感が強く、中国7月小売売上高や同月鉱工業生産が市場予想を下回ったことが重しになり、下げ幅を広げています。4~6月期GDPは市場予想を上回りましたが反応は限られました。
高値期日狙った仕掛け売り
後場は買戻しや押し目買いが入って大引けにかけやや下げ渋りましたが戻りは鈍く、富士フイルムやシチズンなど一部好決算銘柄が買われたものの、東証1部の騰落銘柄数は値下りが1944と9割近くを占める全面商状です。企業業績は好調でPERなど指標面からも割安感が強まっており、売り込まれた好決算銘柄の切り返しを狙う基本スタンスに変更はありません。ただ、高値期日を狙った仕掛け売りが入っているようで、まずは全般下げ止まりを確認する必要があるでしょう。
明確に切り返す銘柄を狙う
推奨銘柄ではスマレジ<4431>や日本精線<5659>、ダイセキ<9793>が底堅く、ステムセル研<7096>やシキノハイテク<6614>が安寄りのあと反発に転じましたが、全般下げ止まる気配がなくきょうは買いを見送りました。あす以降は下げ止まりから明確に切り返してくる好業績銘柄を狙う考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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