地政学リスク後退で一時620円高
16日午前の東京市場は急反発しました。日経平均は595円高です。ウクライナ国境付近からロシア軍の一部が撤収したことから地政学リスクが後退、欧米株が大幅に上昇した流れを引き継ぎました。朝方に580円超に上昇したあと伸び悩む場面がありましたが、前引けにかけ持ち直し、後場は上げ幅を620円超に広げています。東証1部の値上がり銘柄数は1792と8割以上が値上がりしました。
米長期債利回りは2%台に上昇
ただ、インデックス主導の上昇で、個別には5日線を下回って推移している銘柄が多く、買戻しの域を出ていません。指数採用以外のグロース株は買いが続かず後場失速しており、マザーズ指数の戻りは鈍く上値の重さが意識されました。地政学リスクは後退しましたが一方で、米債が売られ長期債利回りが2%台に上昇しており、あすは今晩に日に公表されるFOMC議事録を受けた米債と米株市場の動きが焦点です。
米半導体大手の決算と株価の反応も
あす日経平均が25日線を回復するようなら、2番続を確認したことになりますが、米株市場で引け後に発表されるエヌビディアやアプライド・マテリアルズなど半導体大手の決算と株価の反応もカギを握っているでしょう。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント