急激に円安進み大幅続落
前週の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は前の週から1123円下落しています。米長期金利は低下基調を強めましたが、日米金利差縮小に伴う円高が重石で、SQに絡む売買も加わって上下動を繰り返した末、植田日銀総裁の参院財政金融委員会での発言により一時141円台まで急激に円高が進んだことから、週末にかけ値幅を伴い続落、週足は大陰線を引きました。点受験からの2週連続安でフシ目の3万3000円を割り込み、調整色を強めています。
主力輸出株には手を出しにくい
米11月雇用統計は無難に通過しましたが、12~13日にはFOMCが開催され、国内では大規模緩和修正観測が浮上している現状、翌週18~19日の日銀金融政策決定会合への意識も強まっていきます。短期的な突っ込み警戒感から、為替が落ち着けば自律反発に転じる可能性はありますが、円高ドル安が進みやすい状況で主力輸出株には手を出しにくいでしょう。当面は材料株の個別物色で幕間をつなぐことになりそうで、年末のIPOラッシュを迎えていることから直近上場銘柄もマークしておきたい考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント