29日の東京市場は小反落でした。円安一服で自動車を中心に輸出株に利益確定売りが広がり、月末要因で、証券会社の自己売買部門などが動けないことも動きを鈍くしましたが後場から下げ渋る動きでした。国内外で悪材料はないものの、10月10日の朝鮮労働党創建記念日へ向けて挑発的な動きがあれば、9月のSQ前後と同様に短期的な売り仕掛けがあるかもしれません。その先は衆院選の投票日へ向けての動向。財源を明記せずに消費増税凍結を公約とする希望の党の支持率が上がれば、緊縮財政による経済停滞不安が高まり、政府と日銀による株高連携政策終焉からも長期株安と円高のダブルパンチが到来する可能性があります。加えて10月はブラックマンデーから30周年。元々、リーマンショックなど過去の暴落も秋口が多く、もしものための備えも必要です。
ただし、短期的には、1ドル110円超の円安基調が続けば、輸出系を中心に第2四半期決算で上方修正が予想され、好業績銘柄は個別で狙って行けそうです。個別では育児関連のライクキッズネクスト(6065)は週明けからの再動意に期待です。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/