Sユアサは上げ加速期待
衆議院が9月28日に解散しました。驚かされたのは民進党が解党し希望の党と合流するという電撃的な発表をしたことです。
これが自民党に吉とでるか、凶とでるかですが、マスコミは希望の党について明るい展望をみており、自民党の議席を相当奪う見方をしています。しかし、筆者は期待倒れに終わるのではないかとみています。思わぬ解散で野党は準備不足で大慌てしています。特に、民進党は幹部の不祥事が続出し、選挙どころではない状態になっていました。そこで追い風の吹いている小池新党に乗っていこうと決めたと思われます。
その判断でも冷静さにかけていました。小池新党が全国に対して影響力もないことを全然認識しないで選択してしまったミスジャッジにいずれ気が付くことでしょう。小池ご本人も裸の王様と気が付いていないのも滑稽です。
かたや自民党は決死の覚悟で解散したことで気合いが入っています。この差が結果として自民党が心配するほど議席を減らすことはない結果に結びつくものと思われます。自民の安定は確実とみられ、株高を呼び込む結果となるでしょう。
さて、この欄を執筆している9月28日の東京市場は為替相場の円安、米国株式高を背景に月末の薄商いの中にあっても戻す動きとなりました。月末で動きづらいこともあって、材料系や小物の動きも活発でした。円安で自動車、重機などの戻りもみられました。
EV化を評価する意味で電池関連が買われており、電池の本命として、これまで何度か紹介していますジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)は大きな関門を突破し、600円こそお預けになりましたが、強い展開になっていました。これで引けで高値更新したことになり、600円突破から更なる上値が濃厚になったといえるでしょう。
新たな狙いでは株式併合で動きにリズムが生まれた日本高周波鋼業(5476)に出番が回ってきたと見ています。現段階では、上値を追う前の準備段階の動きとみていますので、今しばらくは様子見でいいでしょう。これに加えてALSOK(2331)、日医工(4541)が上値を追っており、注目しています。既に紹介の日清紡ホールディングス(3105)はひたすら拾う姿勢でいいとみています。
パナソニック(6752)、シークス(7613)、エクセディ(7278)、双日(2768)もジックリ狙うべし。
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