7日の東京市場は4連騰、日経平均は389円高の2万2937円とバブル崩壊後の戻り高値を大きく上回り、約25年10カ月ぶりの高値に躍り出ました。円が強含んだことで朝方は小安くスタートしましたが、売り一巡後は株価指数先物や好業績の主力大型株への買いが続き、後場に入ってからさらに上げ幅を広げました。東証1部の売買代金は概算で3兆5126億円と、7日連続で3兆円を超えています。
下値は好調な企業業績が支え、海外勢が買いスタンスを強めており、円安一服ながら極めて強い動きでした。東京市場は数十年に一度の地殻変動が起こっていることは間違いありません。ただ、ショートカバーを巻き込んでの連騰に次ぐ連騰もそろそろ最終コーナーに入ったでしょう。決算への反応もおおむね順当ですが、今週末に後半のピークを迎え、そろそろ第3四半期以降の動向を意識した銘柄選別が必要になってきました。
ピックアップ銘柄では、前日引け後に2Q決算を発表したKYCOM(9685)は計画未達で、期待を裏切る内容です。下期偏重型で通期計画に変更はありませんが、ここは値を崩さない程度に手仕舞っておくべきでしょう。以降、9日の富士機械(6134)、ハーモニック(6324)、10日のモリテック(5986)、エーワン精密(6156)、ヒラノテクシード(6245)、ホソカワミクロン(6277)、愛眼(9854)などが業績上振れ候補ですが、あくまで下値狙いです。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/