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円高進行で輸出株売られ続落
25日午前の東京市場は続落しました。日経平均は217円安です。前日の米株市場はまちまちでしたが、ムニューシン米財務長官のドル安容認発言を受け、108円台まで円高が進んだことが痛手となり、主力の輸出株が売られました。ただ、下値では買いが入っているようで、前場段階の東証1部売買代金は概算で1兆5314億円とやや増加しています。
日本電産が安寄りのあと反発
大企業製造業の17年度の想定為替レートは1ドル=110円18銭で、収益上振れ期待の後退で輸出セクターはほぼ全面安ですが、前日引け後に3Q決算を発表した日本電産(6594)が安寄りのあと反発に転じ、悲観ムードを和らげました。決算自体にサプライズありませんでしたが、併せて自社株買いを発表したことや、永守重信会長兼社長が成長分野への先行投資を拡大する意向を表明したことが評価されたようです。前日急落した安川電機(6506)も下げ渋りました。
バイオ関連中心に短期値幅狙いの動き
一方、マザーズは反落ながらジャスダックは続伸するなど、主力銘柄がさえないなか、中小型株株への資金シフトの動きが顕著になりました。きょうの前場はバイオ関連を中心に短期値幅狙いの動きが目立ちましたが、好業績株への物色意欲も旺盛で、引き続き、為替の影響を受けにくい中小型好業績株の下値狙いでいいでしょう。
ゼンリンが新値追い
ピックアップ銘柄ではゼンリン(9474)が新値追い、日本動物高度医療(6039)はしっかりで、立川ブラインド(7989)、立花エレテック(8159)、KYCOM(9685)、新報国製鉄(5542)、MSコンサル(6555)も底堅く推移しました。すららネット(3998)も続落ながら下げ渋っており、いずれも後場の緩んだところを拾ってみたいと考えています。
花咲 翁
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