決算発表後に見られる傾向【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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ナスダック先物下落で5日ぶり反落

昨日の東京株式市場は5日ぶりに反落しました。2日の米国市場は主要3指数が4日続伸となりましたが、NYダウは直近下げ幅の61.8%戻しを達成し、3万5600ドル近辺でデッドクロスする位置まで戻し止まり目のところまで上昇。NY市場の引け後に発表されたメタ・プラットフォーム(フェイスブック)の決算がズッコケ、時間外取引で同社株が20%以上急落したことでナスダック指数先物も下落したことから、東京市場は寄り付きから売られる展開となりました。

押し目は当然で2万7000円台固め

ここでの押し目は問題ではありません。日経平均は先週木曜日の2万6044円から、2日には一時2万7564円まで約1500円上昇しました。押し目無く4日連騰でしたので、目先の底入れからの反騰では初押しといういことになります。半値戻し手前まで一気に上昇したことで、ここでの押し目は当然と言えます。2万7000円台を固める動きではないかと思います。

好決算もハイテクは織り込み済み

ところで好決算を発表してもハイテク企業は織り込み済みという反応です。1月31日に好決算を発表したレーザーテックは翌日の寄り付きこそ買い気配スタートとなりましたが、2万6700円寄り付きに対し、昨日は2万2080円までわずか3日で17%もの下落。2月1日に今期の純利益27%増に上方修正した村田製作所に至っては、翌日売り気配スタート。2日に好決算を発表したソニーも昨日は6%を越える下落となりました。

昨年冴えなかったグループは素直に反応

一方で、昨年株価が冴えなかったグループにサプライズ決算が発表されると素直に反応しています。例えば先日お伝えしたJパワー(電源開発)は1月31日に通期の最終利益を従来の300億円から460億円に上方修正。株価はその後急騰しています。同様に大平洋金属も決算発表翌日に2400円で寄り付き、その後も騰勢が続き2800円台まで買われました。他にも好決算を発表した旭有機材も同様の動きです。

低位割安好業績銘柄に切り替え

象徴的なのが海運株です。昨日は川崎汽船と日本郵船が前場引け後に決算上方修正を発表しましたが、前期末に利益剰余金を積まなかった川崎汽船は配当据え置きで後場、急落。一方、配当を400円増配し期末1000円と発表した日本郵船は後場買い気配スタートも、その後は下落に転じました。このように例を挙げればきりがありませんが、物色の流れが明らかに変わってきました。昨年活躍した値嵩株は敬遠し、低位割安好業績銘柄に切り替える必要がありそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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