アステラス、ボックス上放れ【転ばぬ先のテクニカル】

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そろそろ調整局面終盤戦

昨日の東京株式市場は反落しました。日経平均は2万7004円安値までありました。お伝えしておりますように直近の急騰に対する半値押しが2万6500円近辺。また、今週末15日には日柄変化日を迎えます。足元の相場が2年前のコロナ暴落からの繰り返しであるならば、そろそろ調整局面は終盤戦であり、4月半ば以降は調整一巡からトレンド転換が期待されるところです。

米金利さらに上昇なら景気後退の可能性

明日の米国市場では3月の消費者物価指数が発表されるため様子見姿勢の投資家は多いと思います。2月の消費者物価指数は前年比+7.9%でしたが、3月は更に加速し+8.4%が予想されています。米10年債利回りは先週0.325%上昇し2.708%と2019年2月のレベルまで上昇しました。30年の住宅ローン金利は5%を越えてきており、更に上昇するならば景気後退へと進む可能性が高まります。

住宅ローン金利上昇続くと…

米国民の消費行動とは実にポジティブなものです。例えば3000万円で購入した家があるとしましょう。その価値が値上がりし5000万円になれば含み益である2000万円をローンで借りて彼らは消費に回します。日本人は値下がりした場合を考えますからこのような消費行動は起こしません。この違いが米国の爆発的な消費を喚起する訳です。そうなると住宅ローン金利が上げ続け、住宅投資が止まり、価格が下がり始めると…。

アステラス無風相場続いてきたが…

個別ではアステラス製薬<4503>をこのところ追いかけています。医薬品株の中では塩野義や中外製薬などコロナ禍で化けた銘柄が多数あります。そうした中にあってアステラスは無風相場が続いてきました。この数年、2000円前後まで上昇すると売りに押されて崩れる展開が続いてきました。
過去1年を振り返ると21年7月高値が2025円、11月高値が2019.5円、今年2月が2052円と高値形成後は1800円割れまで下落するボックス相場が繰り返されました。しかし足元では2100円台に乗って長期ボックス相場を上放れてきた可能性があります。

大型薬投入で成長期待評価へ

特に材料がある訳ではありませんが、業績に目を向けると昨年3月をボトムに増収増益基調に変わりました。4月5日には2026年3月期の研究開発費を21年3月比56%増の3500億円程度に引き上げ、遺伝子治療や細胞医療などに投入すると発表。前立腺がん治療薬が好調のほか、更年期障害薬などの大型品の市場投入を予定しており、26年3月期の連結売上は21年3月期比48%増を見込んでおり、先々の成長期待に対する株価評価が始まった可能性があり注目しております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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