市場予想通り0.75%利上げ
昨日の東京株式市場は反発しました。注目のFOMCでは市場予想通り0.75%利上げに踏み込みました。先月のFOMCを終えたパウエル議長の会見では6月、7月ともに0.5%利上げを示唆していましたが、先週の5月の消費者物価指数が市場予想を上回ったことから、当面の景気を多少犠牲にしてもインフレを押さえ込まねばならないと決議したようです。
今年残り4回の会合で1.75%引き上げ
これで短期金利の指標であるFFレートの誘導目標は1.5%~1.75%となりました。注目のドットチャートでは22年末の政策金利の見通しが3.4%となりました。となると今年残り4回の会合で1.75%の引き上げが必要となります。恐らく7月、9月、11月に0.5%利上げをし年末12月が0.25%という想定ではないでしょうか。また23年末の見通しは3.8%でこれが今回の利上げの到達ポイントで、24年末には3.4%に利下げする予想になっていました。
NYダウ5日線抜けが底入れの最低条件
取り敢えず今回のFOMCは市場予想通りとなり株式市場はあく抜けした形で上昇。NYダウは一時647ドル高までありましたが、引けは303ドル高で上げ幅の半分を削りました。テクニカルチャートでは5日線に上値を押さえられた形であり、底入れ反転ならば5日線抜けが最低条件。
東京市場も窓埋めならず上髭陰線
東京市場もNY同様で日経平均は一時621円高までありましたが引けはなんと105円高です。6月9日高値からの急落では日足で三空形成となりましたが、昨日は三空目の窓埋めには50銭程度足りませんでした。日足は上髭の陰線形成で5日線がかなり強力なレジスタンスとなりました。
好需給のYKTが動き出す
さて、ここでは需給が良く、昨日から動きが出だしたYKT<2693>に注目したいと思います。同社は独立系の中堅機械商社でスイスやドイツ製の工具・測定器などを輸入販売しています。その他、電子部品も取り扱い、コチラは中国などに輸出も行っています。
量子コンピューターで人気化素地
特にレーザー微細加工ステムやローノイズRFランプなどが量子コンピューターの研究開発のため大学などの研究機関で使われているという事で量子コンピューター関連のテーマ株として人気化する可能性がありそうです。
PER7倍、PBR0.5倍の割安株
株価は今回の急落相場の中でも押しは限定的でした。そして昨日は出来高が増加して週足の一目均衡表の雲の中に突入してきました。PER7.6倍、PBR0.48倍の割安株であり、この動意は買い目線で見たいところです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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