流れの変化は来週からか【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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2万7000円が戻り売りの急所

週明け11日の東京株式市場は大幅上昇で3日続伸スタートとなりました。先週金曜日は取引時間中に安倍元首相が襲われたことで株価は往って来いとなりました。日足ローソク足は長い上髭の陰線形成となり上値の重さを示しました。昨日の日経平均の高値は2万7062.17円までありました。6月28日高値が2万7062.31円でしたのでわずか14銭届いていません。ここを抜いて二段上げとなることが大事であり、注目が集まりましたが、3日続伸中2日連続で日足は陰線形成であり、2万7000円台が戻り売りの急所となっているようです。

自民単独過半数も党内のパワーバランスは…

参議院選挙は与党圧勝で自民党で単独過半数を占めることになりました。このことで岸田政権は2025年まで3年間、政権を担う可能性が高まりました。問題は自民党最大派閥の安倍氏が凶弾に倒れたことで党内のパワーバランスに変化があるのかどうかです。そこで参考になるのが1980年6月の衆議院選挙です。この時、自民党内では大平氏と福田氏が対立している最中の選挙期間中に大平氏が急逝。その後、自民党はまとまって一転、大勝となった経緯があります。

党内対立回避しアベノミクスの継承へ

株価は80年6月末から翌年7月まで16%超上昇していきました。この例に倣えば、安倍氏急逝を受けて涙ながらに記者会見を行った岸田総理は今回の事件を受けて、逆に自民党は党内対立を回避し財政健全化を先送りし、アベノミクスの継承へと進む可能性のほうが高いように思われます。

上下の節どちらを抜け出すか

昨年9月高値以降の週足日経平均の推移は今年3月安値で三段下げが完了。その後は2万8300円~2万5500円での往来相場が続いています。この上下の節のどちらを抜け出すのかが最大関心事。3月安値から5月安値まで9週間で、5月安値から今週が9週目です。来週以降に方向感が示されるのかもしれません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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