押し目買い優勢も個別物色に偏る
昨日の東京株式市場は朝方は下落する場面がありましたが、押し目買いで戻る展開。このところ同じような現象となっており、押し目買い優勢の相場展開。といっても明朝には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されます。どのような結果で、マーケットの反応がどうなるのか。このような状況であり個別物色に偏っています。
NC工作機械主力で3期連続赤字
そんな中から昨日年初来高値を更新したニデックOKK<6205>に注目します。実は筆者の息子が大手工作機械メーカーに勤めていて、昨年の今頃、OKKはやばいかもしれないと業界で語られていると話していました。中堅の工作機械メーカーで切削加工で使われるNC工作機械が主力ですが、前期まで3期連続赤字計上してきたことが要因と思われます。
日本電産が買収し永守氏が陣頭指揮
ところが言葉は悪いですが、捨てる神あれば拾う神ありで、昨年11月に日本電産が買収計画を発表。辣腕経営で知られる永守氏は「人工知能(AI)の進化で工場は無人化し、産業用ロボットの需要が急増する」と予見。今年2月に子会社化すると、ロボットの部品や部品を生産する工作機械の事業を伸ばし、日本電産の業績拡大につなげる考えだとして、1週間おきに伊丹本社を訪れ陣頭指揮していると日本経済新聞が伝えていました。
1Q早くも黒字転換で変身相場へ発展へ
そして日本電産の信用力とグループの販売網を活用したシナジー効果で7月20日発表の第1四半期決算で早くも黒字転換。同社の株価最高値は2007年の5710円と高く、昨日の年初来高値更新により企業変身相場へと発展しないかと見ています。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント