FOMC通過【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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FOMC予想通りも失速

昨日の東京株式市場は一時2万8000円台に乗せるも失速しました。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通り0.75%利上げを決定しました。

パウエルFRB議長会見はハト派的

パウエルFRB議長の記者会見では「9月にもう一度、大幅な利上げをすることが適切」としながらも、政策金利を2.25%~2.50%にしたことで「中立金利の範囲に入ってきた」とし、「次回まで8週間の多くのデータを見て判断することで、利上げペースを緩めるのが適切となる可能性」に言及。9月以降の具体的な政策運営は明示せず、フリーハンドを保ちつつ、今後は7月までの急速な利上げの影響を点検しながら、利上げペースを緩めることを基本線とするハト派的な内容でした。

NY主要3指数は反発

これらの内容を踏まえてNY主要3指数は反発し、NYダウは1.37%高、S&P500は2.61%高、ナスダックは4.06%の急騰となりました。NYダウとS&P500は6月17日安値以降の戻り高値を更新。ナスダックは終値ベースでは27ポイント足りませんでしたが、ザラ場高値は更新しました。

アク抜けも問題は翌日

一部では利上げしたのにナスダックが4%上がった意味が分からないという声がありますが、3月のFOMCに3.7%、5月に3.4%、6月に2.5%上げており織り込み済みのアク抜けだったという解釈です。問題は翌日で5月と6月は5%安、4%安しました。3月は続伸しましたので、28日のNYがどうなるのかが注目ポイントでしょう。

米金利低下は追い風も円高は逆風

ただし、大幅連続利上げにも関わらず、米10年債利回りは0.015%低下して2.789%。逆イールド状態のままではありますが、2年債利回りも一時2.94%まで低下して、終値は0.025%低下の3.020%と長短金利は低下しています。度重なる大幅利上げにより先行きの景気後退を織り込みだしており、金利低下はグロース株への追い風となりますが、日本株にとっては金利差縮小により円高が進行していることで逆風として捉えられています。

好決算発表銘柄の押し目

FOMCを通過したことで今後は決算発表に目が向けられることになりますので、好決算発表銘柄の押し目を狙うことになります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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